【技術・製品情報】レストレイン

高所作業におけるレストレイン（restraint=拘束）とは、作業者を墜落の危険性のある場所まで移動しないよう行動範囲を制限する技術です。

主に工事現場や施設点検など、足場のある高所で利用されます。

―　レストレインの構成要素　―

レストレインは以下の要素で構成されています。

■アンカーポイント（Anchor Point）

ランヤードを取り付けるポイントです。スリングやカラビナを取り付ける建物の梁や手すりなどが該当します。

■ハーネス（Harness）

作業者が着用する身体保護用具です。レストレインは危険な場所に移動しないよう行動範囲を制限することが目的のため背部と胸部アタッチメントポイントだけのフォールアレスト用ハーネスでも運用できますが、サイドアタッチメントポイントや腹部アタッチメントポイント、また腰の裏にもアタッチメントポイントがあるワークポジショニング用ハーネスであれば、作業者がより自由な姿勢で作業ができます。

■ライン（Line）

アンカーポイントとハーネスを接続し、作業者の行動範囲を制限するロープやランヤードです。長さが調整できるメカニカルデバイスの付いたワークポジショニングランヤードを用いれば、場所に合わせて行動範囲を任意に変更できます。