【技術・道具の基礎】ロープロケット

【技術・道具の基礎】ロープロケット

 

「ロープロケット」は、ハンドアッセンダーを用いる一般的なロープ登高よりも効率よく登り返しが行える装置です。ロープロケットを導入することで、ハシゴを登るような足の上げ方でロープをスムーズに登高することができます。

ツリーケア(ツリークライミング、特殊伐採、造園)のSRT/SRS(シングル)でよく使用される技術ですが、ロープアクセスで地上まで降りた後に大きく登り返しを行う場合などにも有効です。

 

 

 

 


ロープロケットの構成


ロープロケットは以下のもので構成されています。

 

・アッセンダー

・バンジーコード(+アッセンダーと接続するための小型カラビナ)

・フットループ

 

それぞれ別売りのものをご自身で用意し、組み立ててロープロケットを自作することも可能です。

当社では完成品として「カンプ ターボニーシステム (収納袋別売り)」「エーデルリッド ニークルーザー(収納袋・バンジーコード・カラビナ別売り)」を取り扱っています。
初めてロープロケットの導入を検討されている方や、性能・品質が保証されているものを使用したい方におススメします。

 

 

 

※いずれの製品も収納袋(収納バッグ)が付属していません。ロープを登った後ロープロケットは足から外しますので、別途収納バッグを用意していただく必要があります。

 

 


登高に使用する器具


■ツリークライミング

・SRT/SRS用の登降器具

・ロープロケット (右足または左足に取り付ける)

・フットアッセンダー (ロープロケットと反対の足に取り付ける)

 


■ロープアクセス

・ハーネスのチェストアッセンダー

・ロープロケット (右足または左足に取り付ける)

・フットアッセンダー (ロープロケットと反対の足に取り付ける)

 

上記の登高器をメインロープに取り付けてロープ登高を行います。

※ロープロケットは、使用前にあらかじめハーネスに取りつけておく必要があります。

 

※「カンプ ツリーアクセス XT」に「カンプ ターボニーシステム」を取り付けた図 

 

 


ロープ登高の仕方


・上記に記載した器具をメインロープに取り付けます。

・ロープを握り、足を交互に引き上げながらロープを登ります。

 

ロープロケットを用いると、ハシゴを登るような足の動かし方でロープを登り返していきます。

ロープロケットのアッセンダーは膝から太もも辺りに配置されます。これにより、もう片方のフットアッセンダーを上げた際にロープロケットのアッセンダーと干渉しません。

 

 


まとめ

 

ロープロケットは、地上からなど大きな登り返しを行う必要がある時に有効な装置です。

ツリーケアやロープアクセスの熟練者の方におススメするツールです。