【技術・道具の基礎】アクセサリーカラビナ

【技術・道具の基礎】アクセサリーカラビナ

 

 

高所作業用品メーカーや登山用品メーカーでは、通常のカラビナとは異なる「アクセサリーカラビナ」をラインナップしています。

サイズ(全長)は 6~7 cm、重量も 10~15 gと通常のカラビナと比較すると非常に軽量コンパクトで、主な用途は「小物や工具の吊り下げ・整理用」であり、人体の荷重支持や墜落防止用ではありません。

 

■強度

高所作業用品メーカーや登山用品メーカーが製造しているものは、概ね400 kg (4 kN) 程度の強度となっています。

人間の静荷重を支えられる強度はありますが、墜落時の衝撃荷重を受け止められるほどではありません。

※基本的にアクセサリーカラビナは個人用保護具(PPE)ではありません。サイズが小さく強度のあるものが必要な場合は、クイックリンク(マイロン)をご利用ください。

 

■使用上の注意

上記の通り、アクセサリーカラビナは小型軽量である代償として強度が低くなっています。そのため、以下の用途では絶対に使用しないでください。

 ・人体の荷重支持(墜落防止器具への接続など)

 ・ランヤード・セルフビレイでの連結用途

 ・ロープアクセス装備(メインロープ ↔ 下降器 ↔ ハーネス / ライフライン ↔ モバイルフォールアレスター ↔ ハーネス)間の連結

 ・荷吊り・荷役への使用

 

■主な用途

高所作業用品メーカーや登山用品メーカーの製造するアクセサリーカラビナは以下のような用途での使用を想定しています。

 ・工具やグローブの落下防止

 ・ベンチシート(ブランコ)とハーネスの固定

 ・ツリーケアのSRS/SRTでのチェストハーネスとプルージックシステムの固定

 ・ロープバッグの開口部固定

 

■運用荷重について

運用荷重は基本的に公開されていませんが、常時(長時間)荷重がかかる状況では、強度(破断荷重)の5~20%の荷重を目安に運用ください。

 

■100円ショップのアクセサリーカラビナについて

100円ショップでも似たようなアクセサリーカラビナが販売されていますが、強度の記載がなく、また商品によっては素材に真鍮が使用されていたりと強度の保証が全くないものとなっております。

そのため、安全の観点から高所作業(特に下に人がいるような場所)での使用はおススメできません。

飽くまでファッションアイテムやインテリア用途での利用に留めてください。